【軽貨物開業】個人事業主必見!お得なETCカードの選び方と申し込み方法
軽貨物での開業、おめでとうございます!新たなスタートを切るにあたり、高速道路を頻繁に利用する軽貨物ドライバーにとって、ETCカードはもはや必須アイテムと言えるでしょう。単に料金所をスムーズに通過できるだけでなく、現金でのやり取りが不要になることで、時間短縮と事故防止にも繋がり、日々の業務効率を格段に向上させます。また、ETCカードを利用することで適用される各種割引は、日々の経費削減に大きく貢献し、年間を通せば数万円から数十万円のコスト削減も夢ではありません。
個人事業主としてETCカードを選ぶ際のポイントは、大きく分けて「クレジットカード付帯型」と「法人(事業協同組合)型」の2種類を検討することです。
1. クレジットカード付帯型ETCカード
このタイプは、すでに個人でクレジットカードをお持ちの場合、そのカードに追加してETCカードを発行できる手軽さが最大の魅力です。普段使いのカードと請求が一本化されるため、経費管理も比較的シンプルに行えます。また、クレジットカードのポイント還元プログラムと連動している場合が多く、高速料金の支払いでもポイントが貯まり、さらにお得に利用できる可能性があります。しかし、新規でクレジットカードとETCカードを同時に申し込む場合や、新たに別のクレジットカードに付帯させる場合は、クレジットカードの審査が伴います。開業したばかりで事業実績が少ない場合や、個人の信用情報に不安がある場合は、審査に時間がかかったり、希望通りのカードが発行されにくい可能性も考慮しておく必要があります。
2. 法人(事業協同組合)型ETCカード
一方、クレジットカードを作りたくない方や、審査に不安がある方には、事業協同組合が発行するETCカードが有力な選択肢となります。これらのカードは、クレジットカードとは異なる独自の審査基準を持つことが多く、比較的審査が通りやすい傾向にあります。最大のメリットは、クレジット機能がない場合がほとんどであるため、クレジットカードの利用に抵抗がある方でも安心して持てる点です。さらに、多くの協同組合では、高速道路会社が提供する「ETCコーポレートカード」に準じた「大口・多頻度割引」を組合員に適用している場合があります。これは、利用額に応じて割引率が高まる制度で、高速道路の利用頻度が高い軽貨物ドライバーにとっては、大幅な通行料金の削減に直結します。ただし、協同組合への加入が必要となり、その際に加入金や年会費が発生する場合があるため、事前にしっかりと確認し、ご自身の事業規模や高速道路の利用頻度と照らし合わせて検討することが重要です。
申し込み方法と準備
ETCカードの申し込み方法は、各カード会社や組合のウェブサイトからオンラインで行うのが一般的です。申し込みの際には、運転免許証などの本人確認書類、住民票などの住所確認書類、そして引き落とし口座情報などが必要になります。特に事業協同組合のカードを申し込む場合は、開業届の控えなど、事業を証明する書類の提出を求められることもありますので、事前に必要書類をリストアップし、準備を整えておくことでスムーズな手続きが可能です。開業初期の資金繰りや信用状況も考慮し、ご自身の状況に最適なカードを選ぶことが、軽貨物事業を長く続ける上での賢い選択となるでしょう。